東京外国語大学フェンシング部

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高円宮杯(2)、まさかの出会い、願いは叶う

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 日曜日のことを書きます、もう水曜日なのに。
 日曜は再び東京体育館に行きました。目当ては男子フルーレ。世界選手権のDVDを見た時に好きになった選手も来るというので大興奮。13時前後、目当ての一人、世界ランキング二位、イタリアのバルディーニ選手(バルちゃん)の試合が始まった。まだ予選の試合ではあったが、そのレベルは僕たちを黙らせるのに十分すぎるほどであった。

 試合が終わって余韻にひたる僕たちの目に飛び込んできたのは、DVDで見たイタリア人監督(この人のひげが大好き)と、イタリアのカッサーラ選手(カッサちゃん)。おまけにカッサちゃんは上半身裸。サインもらいに行こうって話しになったけど、恐れ多くてなかなか踏み出せない。しかし、見れば監督がこっちに近づいてくるのではないか、これはきっと神の思し召しだということでキャンパスノートとペンを持ってサインを書いてもらった。その監督の名前は・・・知らん。サイン見てもわからん。でも舞い上がる気分だった。ところで、上半身裸のカッサちゃんと監督は体育館入ってすぐのところで話でいたけど、そんなパブリックな所でする必要があったのだろうか。何のための控え室なのだろうか。

 幸運は続く。バルちゃんもやってきた。典型的なイタリア人で格好いい。さっき監督にサインをもらった経験から、今度は迷わずにペンを渡すことができた。バルちゃんのサインがまだ監督より分かりやすい。こうして監督とバルちゃんのサインをゲットしたが(カッサちゃんはあまりにも恐れ多くて不可能)、目当ては世界ランキング一位、ドイツのペーター・ヨッピヒ選手だ。まだ試合に出ないかと思いきや、僕たちがモスバーガーでお昼を食べている間に呆気なく敗退。もうホテルに帰ってんじゃないかと思うと、落胆。

 あそこに座っているのはヨッピヒじゃねぇの。小坂田くんの声を聞いて指差す方向に目をやると、確かにいた。ヨッピヒだ!!誰も戦っていないのに椅子に座って競技場(ピスト)のほうを見ている。暇人だ。しかし格好よすぎる暇人だ。その姿を目にしただけで卒倒しそうになったが、ヨッピヒは近づいてくる!慌てて階段を下りて捜したが、どこにも見つからない。トイレにもいない、障害者用トイレに入っているのではないかという説さえ浮上した。しかしここは理性を取り戻して体育館を出て探索。すると・・・道路の向かい側で信号を待っているのがヨッピヒではないか!その手にはまさかのNewdaysの袋がある!信じられなかった。(俺の勝手なイメージだが)普段はきっとペリエとかそういうものしか飲まない人なのに、タカナシ乳業の「さわやかあんず」を買っている!!!何故なんだ(Warum)?!気分は、シャラポワがコンビニに入って小岩井イチゴを買っている光景に出会った気分だった。

 信号は変わる。彼は近づく。ドイツ語で話しかけてみる。しかし「サイン」が言えないから英語で頼む。ついでに写真も頼む。けど俺は写真が嫌いなので撮るほうにまわる。笑顔がさわやか過ぎる。小坂田くんは言う、ヨッピヒが腰に手を回したよ!触れた(と思われる部分)に思わず俺が手をやる。間接接触、童心に返った気分。ドイツ語やってよかった、と初めて思えた日曜のそんな昼下がり。